当時、鎌ヶ谷の人口は5~6万人。「鎌ヶ谷町」から「鎌ヶ谷市」になったばかりの頃。
当時一般廃棄物収集運搬業に将来の活路を見出していた現会長は、丸幸紙業として事業を開始する。
社名に「紙業」という文字が入っているのは、その立上げ背景に起因する。
本来ならば役所から発生する廃棄物の運搬をしたかったのだが、実績がないために、委託は皆無であった。
まず行政との関係性を構築することが第一と考えた結果、廃棄物ではなく誰もが取組める古紙の回収からはじめることにしたのだ。
しかしながら、個人事業として有価物回収を行うことは非常に難しく、その為に、小学校などにおける有価物の集団回収を行うべく組合を立ちあげ、活動を展開していった。その活動の結果、役所の担当者からも次第に信頼を集めることとなり、一般廃棄物収集運搬許可の足がかりとなった。
10月に丸幸紙業㈲を設立(資本金500万円)。従業員は7~8名。
20台の回収用のトラックと、パッカー車も2台所持しており、特にパッカー車はお客様の手間削減が可能で、丸幸のセールスポイントの一つであった。
行政との信頼関係を徐々に構築していったが、競合企業が多数いたことより実際の回収業務への参入は断念した。
その代わり、事業所において発生する廃棄物の回収に注力し、回収エリアも鎌ヶ谷市から徐々に広げていった。
大手のお付き合いも少しずつではあるが順調に増やしていった時期である。
古紙回収も行う一方で一般廃棄物収集運搬の仕事も順調に増えていき、「古紙の丸幸」から「一般廃棄物収集運搬の丸幸」といったイメージがつくほど、一般廃棄物収集運搬業務が古紙回収にとってかわるようになった。その頃から、事業拡大に伴い車輌も増えていき当時の鎌ヶ谷の車庫が手狭になり、白井に工場を建てるに至った。
大手と取引が増えていく中で、一般廃棄物やダンボール回収以外にも様々な廃棄物回収を先方から依頼されるようになってきた。新規取引先を拡大していくためには、お客様の丸幸に対する信頼感が非常に重要であることを痛感しており、お客様から信頼を得るためには自分達の得意なものだけでなく、新たに産業廃棄物収集運搬の許可取得の必要性も大きく感じるようになり、平成5年に産業廃棄物収集運搬業の許可を取得するに至った。
事業内容が廃棄物も増えてきたこともあり、「紙業」という表記では「紙屋・古紙屋」との印象も強く、限定した紙業から幅広い環境事業へと脱皮したいと思い、現在の「株式会社丸幸」へと社名変更を行った。
産業廃棄物収集運搬のみではどうしても限界が来ることを感じ、今後産廃分野を伸ばしていくためにも、自社の中間処理場が必ず必要になると考えた。
2003年にはその産業廃棄物中間処理業許可を取得し、中間処理業務を開始することとなった。
大手企業との取引条件においてはISO14001が必須条件にもなり、行政での入札など営業の幅もひろがっていくと考え、信頼獲得の為にも認証取得を決意。2006年に取得することとなった。
全社員経営意識を持ってほしいとの意向から全社員出席の総会を始めることとなった。出社時間も退社時間もバラバラであり、なかなか全社員が顔を合わせる機会がない中、このような取組みはチャレンジであった。総会では、会社方針の発表をはじめとしたプログラムが設定され、それからの新たな1年をスタートする上で欠くことのできない大切な催し物となり、以降毎年開催されている。
対事業者向けのマーケットが飽和しつつある昨今、新たな方針として対一般個人向けの事業を開始する決意をした。その中で最初に取組んだのが解体工事を一般個人から直接受注するというものであった。今まで解体工事は工務店やハウスメーカーしか案件窓口がないという状況の中、マスコットキャラクター「かいたいがー」を全面に打ち出したHPを創設。”普通の解体屋”と差別化を図ったサービス品質を第一とし、多くの解体工事案件を獲得するに至った。
現在も用いられているロゴマークは2011年に新たに作成されたものである。今までは、シンプルに社名が書かれたマークを用いていたが、それでは多くの人たちに認知されずらいという思いから作成に至った。青と緑を基調に、丸幸の”丸”をイメージにしたのが現在のロゴマークである。
一般個人向け事業の第二段として稼動したのが、このかたづけたいがーである。当時、粗大ゴミ回収ニーズがあっても、家から集積場まで運び出せないという状況があり、その部分のお困りごと解決を第一に取組んだのが本事業である。また、その頃は違法業者も多数いる中、法律に則り、丁寧・安心を第一にして事業展開を図った。今では、多くのお客様と出会い、案件を頂き、丸幸の中でも欠くことのできない事業となっている。
以前の白井工場の処理能力では限界を感じていた同社において、巨額の投資を行い、今後の丸幸を更に発展さえていくという考えから新工場を建てるに至った。新工場は複合型リサイクル施設として、関東でも最大規模を誇るものであり、この施設の力を用いて、丸幸は今後も攻めの事業展開を行っていく。
廃棄物処理業において新卒採用は遠い存在であった。その中、将来の幹部社員を採用することが今後の成長には必要であると考え、2013年より新卒採用活動をはじめることとなった。以降、毎年新卒社員を採用しつづけ、今に至る。新卒社員は「こんなことやらせられない」という先輩社員の思いを裏切り多くのことを学び、吸収し、成長していく。それは、今まで勤めていた社員にとても良い刺激になり、全社の活性化が図られている。
許可情報 ■一般廃棄物収集運搬業許可千葉市 第42号、鎌ケ谷市 第1-8号、野田市 第18号、八千代市 第7号、白井市 第4号、印西市 第23、習志野市 第01-020号、柏市 第20号、袖ヶ浦市 第19号-2、東金市 第34号、大網白里町 第8号、九十九里町 第14号、成東町 第16号、本埜村 第13-2号、浦安市 第21号、山武市 第16号、我孫子市 第15号、流山市 第16号、市川市 第63号、松戸市 第63号、栄町 指令第9号 ■産業廃棄物 処分業可 千葉県 第01220008101号 ■産業廃棄物収集運搬業許可 千葉県 第01200008101号、東京都 第13-00-008101号、埼玉県 第01107008101号、茨城県 第00801008101号、横浜市 第05600008101号 ■特別管理産業廃棄物収集運搬業許可一覧 千葉県 第01200008101号、東京都 第13-00-008101号、茨城県 第00801008101号 |